建物に設置されている貯水槽には、受水槽と高架水槽があります。
呼び方の使い分けとしては1階や地下に設置されているものを受水槽、屋上に設置されているものを高架水槽と解釈すればよいでしょう。
いずれも建物内で使用されるための水を保管するタンクのことを指します。
これらの貯水槽は定期的なメンテナンスが必要です。年に1回以上は水質検査を行いましょう。
水質検査を行って結果が良かったからといって、そのまま放置してよいわけではありません。
水質検査をする前に貯水槽内部の清掃、および消毒作業も行うのが一般的です。
ちなみに貯水槽の容量が10t未満の小さなものは、メンテナンスを行う期間に明確な基準が示されているわけではないのですが、やはり水質の安全性を保つためにはどんなに少なくても年に1回の水質検査は行った方が良いでしょう。
貯水槽管理責任は、建物の所有者にあります。
例えば、マンションなどで住民が水を飲んで、毒素原性大腸菌などになってしまえば、水の中に菌が繁殖している可能性もありますので、大きな問題になってしまいます。
そういったトラブルが一度起きてしまうと、退去者が続出して賃貸運営もままならなくなりますので、貯水槽メンテナンスは必ず定期的に行いましょう。